豚肉にはきわめて豊富なビタミンB1が含まれており、その量は牛肉の10倍以上。

調理中に壊れてしまいやすいビタミンB1ですが、タマネギやニラ、ニンニクといった野菜と合わせて食べることで、吸収されやすくなり、体内に長くとどまって働くようになります。

みじん切りにしてたっぷりと乗せてもいいですし、いっしょに加熱調理をしても成分の変質などはありません。

ビタミンB1が不足すると、脳で使われるエネルギーが足りなくなってイライラしたり、疲れやすくなったりしますから、心がけて効率よくとりたいビタミンです。

また、豚肉と同じくビタミンB群の豊富なホウレンソウやゴマと合わせてもよいでしょう。これらの野菜には抗酸化作用の高い成分も含まれていますから、豚肉の成分を酸化させずに効率よく体内に運び込んでくれるという効果も得られます。

近年、豚肉のタンパク質である「ポークペプチド」という物質に、コレステロールの上昇を抑える働きがあることもわかってきました。

牛肉のたたき、馬刺し、ユッケ、生の鶏のささ身など、生で肉を食べる料理には、熱を加えていないために体内で重要な働きをしている酵素が含まれています。たとえば、牛肉には、脂肪分解酵素のリパーゼが含まれており、肥満や動脈硬化予防に役立ちます。生のニンニク、ショウガ、ニラなどと合わせると、酵素の働きはより活発になりますので、薬味に添えましょう。

豚肉の場合、赤身のロースを選び(生肉不可)、タマネギスライスを乗せて食べましょう。

すると、バラ肉にくらべて脂質の摂取量は約1/10ですみ、また豚肉に含まれるビタミンB1がタマネギのアリシンという成分のおかげで、体内に長くとどまって働きます。

ビタミンB1は糖質の代謝を助けるビタミンですから、よくとるように心がけると血液中の糖質がすばやくエネルギーに変わります。

また、夕マネギには食物繊維や、血糖値を下げる成分も含まれていますから、便秘の人や血糖値が高めの人にもおすすめの食べ方となります。 

ダイエットのためにと安易に食事を減らす人が陥りやすいのが、血液をつくる鉄分や銅などのミネラルが不足することによって起こる、慢性的な貧血です。

最近では、若い女性を中心に血液検査では判明しにくい貧血もふえています。血液を調べても異常は見当たらないのですが、内臓の中に蓄えられている鉄分や銅が足りなくなっているのです。

こうなると、エネルギー代謝が悪くなって体が疲れやすくなり、太りやすくもなってしまいます。細胞の中で酸素を燃やすために、これらのミネラルは必要不可欠だからです。

鉄分というと、プルーンやホウレンソウを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、じつはこれらの植物性のミネラルは、吸収があまりよくありません。ですから、ダイエット中も肉を抜いたりせず、牛肉や豚肉に含まれる動物性のミネラルをしっかりととりたいものです。

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